流体適合検索(材質選定表)
Fluid Search
本体・ガスケット材質選定ガイド
本体・ガスケット材質選定ガイド
流体適合データベース
Fluid Compatibility Data
塩酸
Hydrochloric acid
化学式
HCl
大分類
酸
中分類
無機酸
本体材質評価
塩酸と激しく反応し、水素ガスを発生させながら腐食。ごく短時間でも使用不可。
Cl⁻により激しい腐食・脱色・緑青の形成が進行。銅の溶出も早く、使用厳禁。
低濃度でも塩化物による孔食や応力腐食割れ(SCC)が進行。使用不可。
塩酸に対して優れた耐薬品性を示し、本体材として使用可能。ただし高温条件やカムロックの金属部品(カムアーム・ピン・リング等)の腐食には注意が必要。
ガスケット材質評価
酸に対して脆弱で、膨潤・硬化が進行。密封材としての使用は不可。
塩酸に対して良好な耐性を示し、シール材として広く使用されている。ただし高温条件では劣化が進行する可能性がある。
一定の耐酸性はあるが、長期使用や高温条件では物性低下や膨潤が生じる可能性がある。
一定の耐酸性はあるが、高濃度や高温条件では膨潤や物性変化が発生する可能性があるため条件付き使用。
塩酸に対して極めて高い耐性を持ち、濃度や温度の影響をほとんど受けない。
接液部FEPが優れた耐酸性を示し、塩酸環境でも長期使用が可能。
総合所見
塩酸は強酸かつ塩化物系薬液で、金属材料には極めて厳しい流体です。AL・BRS・SUSはいずれも推奨できません。本体材質はPPを推奨します。ガスケットはEPDM・PTFE・FEPが適しており、高濃度・高温条件ではPTFE・FEPを推奨します。NBRは推奨できません。カムアームカップリング用途では、PP本体+EPDM/PTFE/FEPガスケットを推奨します。なお、PP製でもステンレス製のレバー・ピン・リングを使用しているため、塩酸環境では金属部の腐食確認が必要です。高濃度塩酸では専用の耐酸設備を推奨します。

